卯の花腐し

苦虫を噛みながら毎日をやり過ごしています。只今、ZINE制作中。音楽/服/深夜のコンビニ/映画/初期衝動/17歳

蟻と蜜

 

躑躅の花の間を黒い点が行ったり来たりしている。西日はじりじり照りつけて気持ちが悪い。何が悲しいとかそんなものは無いけれど、只、蜜に集う。

人の脳みそは案外馬鹿だから口に出して言葉にしたものはそのままの意味で捉えてしまうのだって。だから幸せ。

今、幸せ。

本当の話。

 

落ちた穴から藻掻く姿は美しくない

造形に心を奪われている、の

蝋燭がゆらゆら、思考も揺らぐ

 

余裕に靡くのは私が子供だからでしょうか。汗が乾いた皮膚に夜風が纏わりつく

帰路

 

 

夏が始まる前の夕暮れはなんだか所在がないみたいに影だけがゆらゆら揺れてて、色濃くなった木々の間を抜けたら17歳に戻ってしまうのでは、とかどこかの物語の序章をあとがきを読む気持ちで目で追う

 

イヤホンから流れる音楽は完璧に作られてしまっていて、カラオケの雑味のある音へ頭の中で変換させては戻らないものに溜息をついている

 

太陽はあっけなく沈んでしまって余韻すらないんだ

 

真夜中と夜明けとが判別付かなくなってまた朝になってしまう

 

想定通りの浮き沈みに付いていけないのはどうすれば良いの

 

偶像崇拝

 

 

憧れも無敵も神様も

調和に掻き消されてしまった

 

ボイスレコーダーには頼りない声が残るばかりで、再生回数と比例して色が薄くなる

 

あとがきから始まるのならミステリアスでスパイス?つまらない

 

もっと遠くにいて欲しかった

ずっと神様でいて欲しかった

 

帰りの電車で刺し殺したまま時間が止まってたのね

反対ホームから見えた電車は歪んで消えてしまえ

 

整理されてしまった頭の中が寂しい

余韻さえ捕まえられなくなってしまったんだ

 

世界は全部君のものじゃなかったの?

 

 

 

 

 

 

 

徘徊

 

 

金属的な光景

地上に下水が流れる

人、人、人、混

 

他人が寄せ集まって慰め合っては騙し合い 強制的に耳を塞がれる

 

不健康な物に囲まれて正常を取り戻す?の逆?何してるの?少しラリってる?

 

一方的な暴力に傷を負うだなんて可愛いもので自らで感情を一個ずつ死滅してる

 

巣に帰る蟻をぷちぷち潰している子供

 

地元のコンクリートは体温を持った

 

もうじき桜が咲くよ 冬に溜めた養分を全て吐き出すみたいに 全て 満開

 

圧倒的に押し潰されたい

生きてるの 天井の一点を焦点を合わさずに見つめる

 

綺麗になりたいね、幸せに

 

 

 

 

『蛍ちゃん』

 

 

15歳の時の18歳だったあの子

 

朝の電車の光景と

夜中にぽつぽつ発信されるちょっぴりえっちなツイートと

通学カバンに揺れる知らない誰かとお揃いのキーホルダーと

 

ポケットの中はぐちゃぐちゃになった飴玉の袋が押し込まれてて

前髪を治す為の安いピンク色のコームが少し飛び出てる

 

口の端に溶けてるホワイトチョコレートは星の数を掻き集めたら綺麗に舐めとるの、イヤホンからはいつかの新作B面が流れてるの。

 

気まぐれなラジオ配信から彼女の生活音と鼻歌が混じり30分

 

高めで少し掠れた声が途切れて

タイムラインは加速してあの時のまま止まってる

 

《今何してる?》

 

空中に放たれた呟き

 

秘密の共有とか、

したいとかしたくないとか

 

ここに終わせて

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

12時の(メモ)

 

 

昨日の前髪が張り付いたまま、炭酸水をコンビニで買う、勘違いしちゃう日差し、喉に流し入れてはむせる。夏に飲んだ時よりも弾けて飛んで痛かった。やだなーやだなーおばかさん。つまらないを更新してたほうがきっと良いのは知ってる。お利口さんを更新していた方がいいのは知ってる。近況報告は廃れて壊れてここはどこだろう。誰かが来てる夢だと思った。そんな程度。現実だよって教えるために歯型をつける。やってること全部模倣じゃないか。重ねて合わせて裏表、さらにひっくり返せば真になるけど。通用しないや、狭い部屋。ゴミ箱蹴飛ばしたワンダーワールド

 

 

 

菫味の砂糖菓子

 

 

私の目があのペルシャ猫だったら

全部が透き通ったブルーに見えたのかな

 

頭の中身は簡単に溶け出てしまって

全部が空っぽだ

 

不慣れな私を可愛がっていたのを知っているからもう一生お会いできないです。

 

感情を不法投棄させて

繰り返しては

ビルの狭間の菫が枯れる

 

舌に残る甘さは苦い